# 沿線ガイド
ほうらい丘・
もたて山へ
もたて山へ
全長2,025m。日本一の長さならではですが、ケーブルカーには珍しい中間駅があります。それが、ほうらい丘駅と、もたて山駅。
どちらも乗降のお客さまがなければ通過してしまいますが、だからこそ「ひと味違う回遊ルート」を味わえるかもしれません。
ほうらい丘駅
ほうらい丘駅は、坂本駅と延暦寺駅を結ぶ中間駅のひとつで、厳かな雰囲気に包まれた神秘的な秘境駅です。
ほうらい丘駅に下車される際は係員に、乗車される際は駅設置のインターホンにてお知らせください。連絡のない場合、ほうらい丘駅は通過いたします。
霊窟の石仏
-蓬莱丘地蔵
比叡山の歴史とは較ぶるべくもありませんが、それでも昭和初期からの歴史がある坂本ケーブル。建設されたのは大正末期のことですが、その工事中に多数の石仏が発掘されました。この石仏を1ヵ所に安置してお祀りしています。
この石仏は、織田信長の比叡山焼き討ちの際に犠牲になった人々の霊を慰めるため、土地の人々が多くの石仏を刻み、死者の冥福を祈ったものと伝えられています。
もたて山駅
もたて山駅は、坂本駅と延暦寺駅を結ぶ中間駅の山頂側の駅で、ホームが登山道にあり、急勾配の中の秘境駅として知られています。
もたて山駅に下車される際は係員に、乗車される際は駅設置のインターホンにてお知らせください。連絡のない場合、もたて山駅は通過いたします。
紀貫之卿墳墓
もたて山の南嶺、モミの自然林の中にひっそりと一基、紀貫之卿のお墓が佇んでいます。貫之卿は古今和歌集の代表歌人であると共にその撰者でもあり、また『土佐日記』の作者としても広く知られています。
生前、卿はこの裳立山とそこから見えるびわ湖の風景をこよなく愛し、没後はこの地に葬ってくれるよう願っていたと伝えられています。膳所の義仲寺にある芭蕉の墓とあわせ、大津には歌人と俳人の最高峰が眠っています。
また、卿の墳墓横には1912(明治45)年に建立された貫之卿を偲ぶ文章を記した碑が林の中に建てられています。
もたて山見晴台
遥か奥にびわ湖大橋が見えその先には沖の島があり、その左手には伝説の島、竹生島があります。秋から冬にかけて晴れた日には対岸の伊吹山、木曽の御嶽山や加賀の白山まで望める日があります。